海外からの視察
稀に、海外からはとバスの車庫を視察の為に訪れるお客さまもいらっしゃいます。大体が海外のメーカーや事業者などバス業界の方々です。国は違えど、バスは「経済的に多くのお客さまを安全に輸送する」という共通した使命を担っています。従って大きな意味では、バスは全部同じかもしれません。しかし、バスはローカル色が豊かな乗り物でもあります。お客さまのニーズ、あるいは走行環境が国・地域によって異なるので、当然なことでしょう。海外のバス業界から、はとバス、あるいは日本のバスはどのように映っているのでしょうか。1990年代から2000年代初頭に海外から訪問されたお客さまが驚いていたのは、観光バスのエンジンの大きさです。欧米では小さなエンジンにターボを付けるのが一般的でしたが、日本では自然過給の大型エンジンを搭載するのが一般的でした。欧米よりもやや小さな車両のエンジンフードを開け、やたらと大きなエンジンが搭載されているのを発見して驚くお客さまの表情を見るのも楽しいものでした。また、各車両の手入れの良さや整備工場の大きさにもよく驚かれていました。最近は日本の観光バスもターボ付き小型エンジンが一般的となりましたが、車両の手入れの良さや整備工場の大きさには今も驚かれます。
写真①
日本のバスとの比較という観点から、海外のバスをご紹介します。今回はアメリカで撮影したバスをご紹介します。「アメリカのバス」と言えばこのイメージが強いのではないでしょうか。ボディ上部のみが塗装されている観光バスです。MCI社製。
写真②
最近の観光バスは、全長が45フィート(約13.7m)の車両が主流となっています。MCI社製。
写真③
プレボー社製の豪華観光バス。プレボー社はボルボ社の関連会社です。
写真④
ヨーロッパのメーカーもアメリカ仕様の観光バスを市場に投入しています。バンホール社製の観光バス。
写真⑤
かつてはケスボーラー社もアメリカ向けのバスを製造していました。
写真⑥
近距離輸送には、スクールバスと同じモデルが使用されることもあります。トーマスビルトバス社製。実はトーマスビルトバス社はダイムラーグループだったりする。
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