レガート

　2002年に導入された初代「ピアニシモ」の翌年に「フォルテシモ」は登場しましたが、両シリーズのコンセプトは異なるものの、仕様は比較的似ていて、はとバスとしては「ピアニシモ」も「フォルテシモ」も同等の最上級バスと位置付けていました。

「ピアニシモ」は「ピアニシモII」を経て「ピアニシモIII」と進化し、新型が製造されましたが、「フォルテシモ」に関しては後継車両として「ピアニシモIII」との差別化をより明確にしたシリーズに生まれ変わりました。

この新しいシリーズこそが今回ご紹介する「レガート」です。後部の大きな化粧室を備えているものの、「ピアニシモIII」が8列の２＋1シートを採用したのに対し、「レガート」は9列の2＋2シートの配列で、よりリーズナブルな豪華バスの旅行を実現しました。車体も「ピアニシモIII」と共通デザインで登場しましたが、ベースカラーが伝統的な黄色を纏っている為、「ピアニシモIII」とは全く異なる「はとバスらしい」車両となっています。

はとバスの貸切観光登録の特殊仕様なバスとしては多い、5台が導入されました。いずれも2014年に導入されましたが、内2台のいすゞ・ガーラのスーパーハイデッカーは「ピアニシモIII」と同時期の3月に登場、残り3台は9月に追加導入されました。追加導入されたのは何と日野セレガ・ハイブリッドで、はとバス初の企画旅行に特化したハイデッカーでありハイブリッドバスでした。ハイデッカーは、背の高いスーパーハイデッカーと比較すると機動力に優れ、コース設定の自由度が増しましたが、同時に観光バスには珍しい環境に優しいハイブリッド・システムの採用も注目を集めました。

（写真解説）

先に導入されたスーパーハイデッカー（写真①）は迫力がありますが、ハイデッカーのハイブリッド（写真②）は機動力が魅力です。

共通したデザインでも、ベースカラーが異なると大分イメージが変わってきます。「レガート」（左）と「ピアニシモIII」（サファイアバージョン、右）の並びです。