復刻カラーのはとバス


 最近、鉄道やバスの復刻カラーを目にする機会が増えているように思います。復刻カラーの採用には会社、路線、車両の周年を記念するものが多く、2004年にはとバスが復刻カラーのバスを運行したのも定期観光コース運行55周年を記念してのことでした。採用されたデザインは、1970年代にはとバスのボディカラーが黄色になるまで採用されていたベージュと赤のカラーでした。

2004年のはとバスと言えば、ダブルデッカーやはとまるくんを始め、様々な車種が在籍していました。復刻カラーを施す車両は、運行の自由度を優先して特殊な車両ではなく一般車とすることが決定しました。当時の一般車の主力は「ガーラ」(ガーラIII)、「スーパークルーザーII」(富士重SII)、「スーパークルーザー」(富士重HDII)の各タイプでしたが、色々と検討を重ねた結果、復刻カラーは「スーパークルーザー」の直線的なデザインに最も似合うとの結論に至りました。

オリジナルとは車両の大きさや形状すら異なることも珍しくなく、復刻カラーを採用するに当たり様々なアプローチがあり、「これが絶対」という正解はありません。はとバスは当時の車体との大きさの違いなど微調整をしつつ、なるべくオリジナルに忠実な再現を目指しました。当時は車両のラッピングも普及しつつありましたが、はとバスは塗装で見事に復刻カラーを実現させました。

黄色い「普通」のはとバスの中で、復刻カラーのはとバスは目立つ存在でした。復刻カラーは懐かしくも、目新しくもあり、大好評でした。

写真解説

写真① 復刻カラーと同じタイプの「普通」のはとバス。

写真② 1970年代の復刻カラーを纏った「スーパークルーザー」。

写真③ 後面も忠実にデザインを再現していました。

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