写真で振り返る1980年代の輸入バスブーム①

 1979年に大阪の中央交通が導入した西ドイツ(当時)のネオプラン社製ダブルデッカー「スカイライナー」が日本での「2階建てバスブーム」の火付け役であったと言っても過言ではありません。日本で運行が可能な2階建てバスの登場は注目を集め、採用する事業者も北海道から沖縄まで、全国に及びました。本格的な国産ダブルデッカーの登場が1984年(試作車の先行販売)ですので、それまでに導入されたダブルデッカーは全て輸入車でした。当初はネオプランのみでしたが、その後ベルギーのバンホールや同じ西ドイツのドレクメーラーやMANなど、複数のモデルが選択できるようになりました。ネオプランもダブルデッカーのバリエーションを増やし、並行して少しずつ導入されていたスーパーハイデッカーと合わせて、日本では空前の輸入バスブームとなりました。

3回に分けて当時の車両を写真でご紹介しますが、1回目の今回は特に台数が多かったネオプランのダブルデッカーをご紹介します。


写真①

中央交通がダブルデッカーに先駆けて輸入したネオプランのスーパーハイデッカーN116/3。明らかに国産のバスとは違うデザインは、それ以降の日本のバスに大きな影響を及ぼしました。

写真②

東京の日の丸自動車興業のダブルデッカーN122/3です。お洒落なハブキャップがアクセントとなっている、高級感があふれる車輛です。

写真③

側面に平面ガラスを採用したN326/3Jです。直線を強調したスッキリとしたデザインが印象的です。写真は常磐交通自動車の車両です、

写真④

極めつけは全長9m級の中型ダブルデッカーでしょうか。日本用に開発されたモデルで、ネオプランの対応性の高さを表わしています。写真は北都観光バスの車両です。

※バス事業者名は撮影時

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