ピアニシモIII


    一世を風靡したはとバスの豪華バス「ピアニシモ」が登場したのは2002年、リニューアルの際に大幅に改造され「ピアニシモII」にグレードアップされたのが2009年でした。永年はとバスが主催するバス旅行の看板車として活躍をし、好評を博していましたが、フル稼働をしていたが故に走行距離も伸び、エンジンや足回りへの負担は一般車両以上でした。従って、2013年には車両の代替の必要性に迫られていました。

初代「ピアニシモ」が登場した際には、はとバス初の「自社企画のバス旅行に専用するバス」のコンセプトで手探り状態から開発が始まりましたが、今回は初代並びに「II」の運行実績に基づくノウハウも蓄積されていたので、よりお客さまのニーズを捉えることが可能となっていました。

次世代「ピアニシモ」の開発に当たり、「ピアニシモII」の仕様をベースとしたキープコンセプトと更なるグレードアップが図られました。特に注力されたのが座席であり、様々な検討の結果、実際に採用されたデザインと素材が決定されました。また、車両後部にトイレとパウダールームを兼ねたスペースの設置も大きな特徴でした。

「ピアニシモIII」として2014年に登場した新型モデルは、ベース車両も新型となりました。初代がいすゞ・ガーラIII GHDであったのに対し、新型はジェイ・バスがボディを製造するいすゞ・ガーラSHDとなり、外観も一気に近代化が図られました。初代と「II」ははとバスのイメージを重視して黄色ベースのデザインでしたが、「ピアニシモIII」は漆塗の様なカラーと日本伝統の水引をイメージしたストライプと画期的なデザインを採用し、それまでのはとバスにはなかった重厚感を備えた車両となりました。

2014年にはストライプが「ゴールド」と「プラチナ」の2種類が登場しましたが、翌2015年にはストライプが「サファイア」を採用した車両が追加され、3台体制となりました。これら車両は、従来シルバーである車体のアクセントラインなどの各トリミングがストライプのカラーに統一されているのも拘りの一つです。ご存知のように、「ピアニシモIII」は主にはとバスが企画する「貴賓席の旅」の最上級バスとして現在も活躍をしています。


写真①

写真②

写真③

2014年に登場した「ゴールド」(写真①)と「プラチナ」(写真②)。「サファイア」(写真③)は翌2015年に導入されました。いずれもいすゞ・ガーラSHDです。

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