写真で振り返る1980年代の輸入バスブーム③

 2回に分けてネオプランの車両をご紹介しましたが、1980年代には他のメーカーの車両も輸入されていました。ベルギーのバンホールや西ドイツのドレクメーラー、ケスボーラーなど、ヨーロッパ製のダブルデッカー/スーパーハイデッカーは各事業者の看板車両として活躍し、国産モデルとはまた違った存在感は観光地の駐車場で注目の的でした。当時は路線バスやアメリカの観光バスなども少数ながら輸入されましたが、このシリーズの最終回となる今回は、ヨーロッパから輸入されたネオプランではない観光バスの一部をピックアップしご紹介します。

写真解説

写真①

塚原観光(茨城県)のドレクメーラーのダブルデッカー。はとバス以外の事業者でも採用され、完成度の高さは定評がありました。ダブルデッカーの他に、シアター式レイアウトのヨーロコメットやUFCも輸入されました。

写真②

導入例が少なかったケスボーラーのUFC。ヨーロッパでは大手メーカーですが、日本ではUFCのみが展開されました。写真は東京ヤサカ観光バスの車両です。

写真③

ベルギー・バンホールのダブルデッカーです。当時としては珍しい丸形のヘッドライトを採用していましたが、落ち着いた上品なデザインが人気でした。写真は名古屋観光自動車の車両です。

写真④

バンホールはいち早くスーパーハイデッカーも展開しました。後輪が1軸でしたが、背の高いボクシーなデザインと相まって、一目で輸入車であることがわかりました。写真は岐阜乗合自動車の車両です。

写真⑤

独特な存在であったバンホールのアストロン。ミッドシップエンジンのレイアウトを採用し、1階客席を車両後部に設けていました。ボルボ・アステローペに似ていますが、アストロンは前部が2階構造になっていました。写真は名古屋観光自動車の車両。

※事業者名は撮影時です。

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